3割の土曜日。7割の睡眠。

十二人の怒れる男」を見ました。
ある少年が自分の父親を殺したとして殺人の容疑で起訴されます。
数々の証拠から12人の陪審員のほとんどが当然のように有罪の判断を
下したのに対して、ただ一人無罪を主張した男がいました。
その男のちょっとした疑問が静かだった水面に投じた小石のように
物語を動かしていきます。


密室を舞台とした法廷モノです。これはすごく面白かった。
合理的に考えた上で有罪を主張する者、さっさと議論を終わらせて帰りたいから
とりあえず有罪を主張する者、偏見から少年を有罪と信じて疑わない者、
様々な考え方を持つ12人の男の議論を通して描かれる人間模様が
そこにはあるわけです。


他人の主義主張を変えるのってほんと難しいんだよな。
大抵の人は自分の言葉に対して一貫性を持とうとするから
黒と言ったらよっぽどのことがない限り黒だと言った自分を支持しようとする。
こういう心理につけこんだトリックが確かあったな。
最初は安値で売って、後から色々と理由をつけて
最初より高い金で買わせるというやつだったか。
車の売買契約を結んで、後からオプション料をつけるのを忘れたといって上乗せ、みたいな。
一旦契約を結んだ後でやっぱやめますって言うのは
どうも気が引けると消費者は感じるわけか。
やっぱこういうのすごく面白い。




映画撮りたいー。題名は「十二人の怒れるニート
最初は十二人のニートが真剣十代しゃべり場みたいな感じで議論をする。
その後、一人がこのままではらちがあかない、
いっそのことバトルロワイヤルをして勝者が
正しいということにしたらどうかと言い出す。
みんな納得してそれぞれ銃を持ち出し銃撃戦を繰り広げる。
そしてそれを皮切りに都市で暴動が発生。
十二人のニートはひょんなことから反政府派を率いて
政府を倒し革命を起こすことになる。
その後、新政府が発足するとあるニートが他のニートを皆殺しにする。
ニート将軍様と崇められニート社会連邦公国が誕生。




教訓は、数はペンよりも強し、みたいな。