人間の条件

社会心理学を勉強していて思うのは、研究領域がとても広く、
多様なケースに対して多様なアプローチをすることができる反面、
個々の事柄の関連性があまり考えられておらず、一つの分野の学問として
ほとんど体系化されていないという事実である。
帰納的な考え方は有効だとは思うけれど、やはりそれだけでは
不十分なわけで、演繹的な考え方もしないことには
物事の本質は見えてこないんじゃないのか?
それこそ前提条件がないことにはその現象が起こった理由が説明できない。
経済学だって人々はみなその場で考えられる最も合理的な行動を取るっていう前提があるじゃん。
物理だって核となる公式やら理論やらがあるじゃん。
だから社会心理学だってそういうの作るべき。
「人間の本性は〇〇である」みたいな定義ができれば最高なんだけれども。
そうすれば個人と集団の間で起こる現象もそれを軸に考えることができるでしょう?
だからこの定義を扱っている学問の所見を参考にしようと思って、
最近は進化論、ひいては進化心理学にはまっているわけだ。
本姓までいかなくとも(というか多分無理だろう)、人の行動原理というか、
行動をする上での前提条件というか目的がわかればいいんだが。
例えば「自分の利益を最大にするように行動する」みたいな。
ってか多分これじゃね?とは思うんだけれども。
まぁ、そういうことで数少ない(と思われる)進化心理学の本を借りてきたお!!

喪失と獲得―進化心理学から見た心と体

喪失と獲得―進化心理学から見た心と体

題名がカコイイくてすごく面白そう。